2010年11月23日火曜日

その一点。


その一点だけで、どうも嫌いにはなりきれない。
(恥ずかしいから好きとは言わないけどね。)

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小さいときは、お父さんのことが大好きだった。
働き者で、人当たりがよくて、一緒に遊んでくれて、いろんなところに連れて行ってくれて、
自慢のお父さん。


お母さんに酷いことを言ってしまったときには、

一言「お母さん悲しんでたよ。謝っておきなさい。」
と言う父。



お父さんと一番最初に対立したのは、
大学の志望校を決定する頃。



だから多分高校2年のとき。



私は外大に行きたかった。
別に反対された訳ではない。



「自分の人生なんやから、自分で決めなさい」



をよく口にする父。

今まで、やりたいことをさせてもらってきた。
習い事を始めるのも、強制されたことは一度もない。
全て私の意志でやると決めたものばかり。
自由奔放に生かせてもらってきた。



そんな父に、総合大学をすすめられた。



否定されたわけではない。
でも、どこかで、それが受け入れられない私。



たった、それだけのこと。
たった、それだけのことで、
少し、距離を感じた。



対立する原因は、価値観の違いというよりも、
ほかのひとに求めるもの以上のものを期待してしまうから。



わかってくれて当然。
やりたいことさせてもらって当然。



私が好きなもの、父が嫌いなもの、それが一緒になったときはタチが悪い。



でも、それでも、相変わらず嫌いにはならないのは、
尊敬の気持ちがベースにあるから。


父の人に対する姿勢は、
やはり凄いと思わせられる。


2人のおばぁちゃんの凄さに気づかせてくれたのも父。
(私にとって2人のおばぁちゃんの存在は大きすぎるくらい大きい。)
家族や親戚を何よりも大事にする父。
(そんな家族や親戚は私にとっても大事な大事な存在。)



そんなことを考えると、日ごろの些細なことなんて、
全てが取るに足りないことに思えてくる。

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